「砂漠」 伊坂幸太郎
バターと砂糖を火にかける・・・・
次第に二つが混ざりあい、芳ばしい香りと共に、茶褐色へと変化していく
タイミングは逃せない
一口大に切ったリンゴを入れたらコトコト弱火で煮込んでいく
カラメリゼしたリンゴの酸味、甘味、苦味が一体となり絶妙なバランスを保っている
くぼんだ、まっさらのお皿の上にセルクルで型どり周囲にはすだちのエスプーマ
泡にかこまれた林檎に、粉糖をまぶしたスティック状のパイをのせて完成
砂漠を読んだあと、ふいに頭のなかに出てきたイメージ
具現化したらこんな感じ・・・・
ベースはタルトタタン
クラシカルなものとはだいぶ違うけど・・・
言ってみたら読書感想文?いや
感想皿?
何かクリアじゃない、茶褐色
そう・・まさにカラメリゼした艶のある砂漠
よどんでいる訳じゃなく、いい意味でどこか影のある空気感
嫌いじゃない
むしろ好きな方・・・・・
もう一度砂漠の世界観を味わいたくて、できたてのイメージを一口
甘酸っぱい
僕は大学生活を味わったことがない
今から大学にチャレンジしてみようか
・・・・・・・なんてことは
・・・・・・まるでない